生き物の飼育は、癒し・想像・経験、ありとあらゆることがらを学ばせてくれるものです。この特集では、特に学校で飼育できる生き物に焦点を当てて、具体的な飼い方や注意点、必要な物などについてご紹介していきます。
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学校で飼えるいきもの特集
▼こんな方におすすめ！
・学校で飼えそうな生き物を探している
・現在飼育している生き物のエサや備品を補充したい
・現在飼育している動物の飼育方法を改めて確認したい
▼目次からいきものをクリックすると商品を確認できます。
目次
学校で飼える生き物
学校で多く飼育されているポピュラーな生き物としては、ウサギやにわとりが代表的です。そのうち、特に教室で飼えるのはサイズが小さな生き物、大きな鳴き声を上げにくい生き物が当てはまります。
教室は児童・生徒の声で騒がしくなることもあるため、ストレスを感じやすい生き物はあまり飼育に適していないと言えます。
屋外で飼育されることが多い動物についても、実際は温度変化に弱かったり、ストレスを感じやすかったりすることがあるので、いずれの場合も生態を理解したうえで適切な飼育をする必要があります。
ここからは、具体的にどのような動物であれば学校で飼育することができるのか、また教室と屋外どちらで飼う方が適しているのか、どのように飼育すれば良いのか、という観点で動物たちと関連商品を紹介していきます。
カブトムシ・クワガタ
カブトムシやクワガタは、その雄々しい見た目が子どもたちに人気の生き物です。飼う際には直射日光を避ける必要があるなどの注意点がいくつかあるものの、学校でも飼いやすい生き物と言えるでしょう。
飼育の際は、なるべく大きめの飼育ケースを使います。その中に昆虫用の飼育マットを敷いて、ゼリーなどのエサ、のぼり木を設置します。
カブトムシやクワガタは乾燥に弱い生き物なので、飼育マットは適宜霧吹き等を使って水分が保たれるようにします。飼育ケースに落ち葉などを入れるのもおすすめです。
カブトムシ・クワガタの飼育に必要なもの
| 名称 | 説明 | 商品一覧 |
|---|---|---|
 飼育ケース |
大きめのタイプがおすすめです。 | |
 昆虫マット |
ケース内に敷くことで保湿の役割を果たします。また幼虫の場合は栄養補給、成虫の場合は産卵環境の整備などの目的でも使用します。 | |
 昆虫ゼリー |
果物よりも栄養バランスが良いです。 | |
 のぼり木 |
飼育環境づくりにおすすめです。 | |
 エサ皿 |
昆虫ゼリーが固定できるので、虫たちが食べやすくなります。 | |
 虫網 |
昆虫の捕獲に使用します。 | |
 霧吹き |
飼育ケース内の保湿に使用します。 |
人気のカブトムシ・クワガタ飼育グッズ
メダカ
メダカはとても飼いやすい魚です。まず体が非常に小さいため、巨大な水槽が必要ありません。特に教室などの限られたスペースで飼育するには非常に大きなメリットである、と言えるでしょう。
そのほか、繁殖に挑戦しやすいという点も魅力的です。5～9月は産卵シーズンのため、適切な水温と日照時間を確保すれば卵がふ化します。稚魚から育てていくことで、子どもたちも命の成長を肌で感じ取ることができるでしょう。
ただし、飼育の際には水を常に綺麗に保つ必要があります。これは、メダカのフンや尿、食べ残したエサから毒性のある物質が発生して常に水質が悪化していくためです。こまめな水替えや水槽の掃除を心がけましょう。
メダカの飼育に必要なもの
| 名称 | 説明 | 商品一覧 |
|---|---|---|
 水槽 |
水量10～20Lがおすすめ。鉢タイプの水槽での飼育も可能です。 | |
 エサ |
エサを残したくない時は軽いフレークタイプが適しています。顆粒タイプは重く栄養価が高いため、メダカを大きくしたい時におすすめです。 | |
 ろ過装置(フィルター) |
水を綺麗にしたり、酸素を供給したりする働きがあります。 | |
 カルキ抜き |
水道水に含まれる塩素を無害化します。 | |
 ポンプ |
酸素の供給や水槽内の毒素の除去に使用します。 | |
 水草 |
産卵場所、隠れ場所になるほか水質を改善します。 | |
 砂利 |
コケの発生や水質の悪化を防止します。 |
人気のメダカ飼育グッズ
金魚
金魚はコツさえつかんでしまえば飼いやすい生き物です。種類も有名な和金やデメキンの他に、丸々とした体型のピンポンパール、頭のコブが特徴的なランチュウなど様々なので、お気に入りの金魚を選ぶ楽しさもあります。
また、メダカよりもサイズが大きいため、子どもたちにとって飼育をしているという実感も得られやすいようです。
エサやりに関しても、金魚は2,3日（場合によっては1週間程度）はエサをあげなくても問題ないので、休日の餌やりなどで過度に神経質になる必要がないのもありがたいですね。
注意すべきなのは、水を綺麗に保ってあげる必要があるという点です。金魚の病気は水質の悪化によって引き起こされることが多いため、水槽のこまめな掃除を心がけましょう。また、水槽には必ずろ過装置を取り付けましょう。
金魚の飼育に必要なもの
| 名称 | 説明 | 商品一覧 |
|---|---|---|
 水槽 |
大きければ大きいほど水が汚れにくいので、水質管理が楽になります。 | |
 エサ |
金魚が食べきれる量を入れます。小さめのエサの方が食べやすいです。 | |
| ろ過装置(フィルター) |
水を綺麗にしたり、酸素を供給したりする働きがあります。 | |
 カルキ抜き |
水道水に含まれる塩素を無害化します。 | |
| ポンプ |
酸素の供給や水槽内の毒素の除去に使用します。 | |
 水草 |
産卵場所、隠れ場所になるほか水質を改善します。 | |
 砂利 |
コケの発生や水質の悪化を防止します。 |
人気の金魚飼育グッズ
ウサギ
学校で飼育される動物の定番であるウサギですが、実は非常に繊細な生き物です。
温度変化や湿気はストレスになるため、暑い・寒い・ジメジメしている環境は飼育に適していません。快適に過ごせる温度は20℃前後です。
そのため、適切な温度管理がなされている室内での飼育が理想ですが、ウサギ小屋で飼育する場合も実際は多いと思います。
屋外のウサギ小屋で飼育する場合は、直射日光を避けてウサギが過ごしやすい環境を維持することが大切です。冬場は寒さが厳しくなるので、小屋を暖かい毛布で覆う（※）などして、少しでも寒さを和らげることができるように努めましょう。
※...直接ウサギに毛布を与えると誤飲のおそれがあるためやめましょう。
ウサギの飼育に必要なもの
| 名称 | 説明 | 商品一覧 |
|---|---|---|
 牧草 |
ウサギの主食です。伸び続ける歯を削って噛み合わせを良好に保ちます。 | |
 ペレット |
ウサギの副食です。 | |
 給水器 |
ボトルタイプだと水を飲みにくそうな場合は、皿に水を入れて与えましょう。 | |
 エサ入れ |
安定した形状のものを設置しましょう。 | |
 かじり木 |
伸び続ける歯を削るために必ず設置しましょう。かじり木のおまけ付きのえさを販売中。 | |
 隠れ家 |
ウサギが隠れて落ち着いたり、寒さをしのいだりするためのお家です。 |
人気のウサギ飼育グッズ
にわとり
ウサギと並んで学校でよく飼われている動物です。警戒心が強く、周囲の状況を確認するためにくちばしで周りの物をつつきます。けがをしないように気をつけましょう。
ニワトリは羽の汚れを落とすために砂浴びをする習性があります。そのため、飼育小屋には砂場を作ってあげるとよいでしょう。そのうえで、エサ・水を十分に与えることが基本となります。さらに、飼育小屋は直射日光を避けて、冬場はすき間風が入って寒くならないように対策します。
にわとりの飼育に必要なもの
| 名称 | 説明 | 商品一覧 |
|---|---|---|
 エサ |
ニワトリ用のエサを与えることで栄養バランスを整えます。 |
人気のにわとり飼育グッズ
モルモット
何とも見た目が愛らしいモルモット。病気に強い丈夫な動物ではありますが、臆病な性格で神経質なため、大きな音は苦手。お世話の仕方や触れ合い方に注意が必要な動物でもあります。
寒さに弱いため、暖かい屋内での飼育が基本。そのため、飼育小屋よりは教室の方が飼育環境としては適しています。飼育の際は、大きめのケージに牧草などの床材を敷いて、モルモットが入れる巣箱、トイレ、十分なエサと水を用意しましょう。
注意点としては、フンの量が多く臭いも強いため、ケージやトイレの掃除を頻繁に行う必要があるという点が挙げられます。教室で飼う際は注意が必要です。
ウサギと並んで飼育の難度が高いので、飼う際は特に入念に飼育環境を整えたうえで、子どもたちにもモルモットの性格や特性を説明して理解してもらうように努めましょう。
モルモットの飼育に必要なもの
| 名称 | 説明 | 商品一覧 |
|---|---|---|
 ケージ |
25cmくらいの高さがあればモルモットはよじ登ることができません。 | |
| 給水器 |
皿型よりも取り付け型の方が水がこぼれにくいのでおすすめです。 | |
 エサ |
1日2回朝と夕方に与えます。量は1匹あたり約20～30gです。 | |
 牧草 |
床に敷いて足への負担を軽減します。繊維質の補給にも役立ちます。 |
人気のモルモット飼育グッズ
その他の生き物
本特集に掲載しきれなかった生き物に関連する商品は以下からお探しいただけます。
まとめ
学校での動物飼育には様々なメリットがあります。子どもたちは生き物の飼育を通じて生命への慈しみや愛情を学ぶことができます。
ですが、生き物は非常にデリケートです。適切な環境で飼育されない場合は、大きなストレスを感じてしまいます。本特集が、新しく飼育する生き物を探している先生方や子どもたちの助けとなることを願っています。また、現在既に飼育している生き物についても、飼育環境の見直しや一層の充実化を図るきっかけになれば幸いです。
参考：
キョーリン株式会社「魚の飼い方、生き物の飼い方一覧」 2022年5月12日
ジェックス株式会社「うさぎの食性と栄養」 2022年5月12日
フジコン公式通販サイト「トップページ」カテゴリーから探す 2022年5月12日